軒天に貼られた大平板とケイカル板の打診音の違い

軒天の打診音調査 音の違いで異種建材が貼られていることが分かります。
石綿含有疑義建材の目視調査、同じ塗装が施されていると、見た目ではその建材の違いはなかなか分かりませんね。
そこで、打診棒を用いて、その音の違いから建材の違いを推測します。
実際の音の違いは、YouTube 「アスベスト事前調査 打診音の違い 軒天」 を参考にして頂ければと思います。

軒天の左端が大平板、真ん中が塗装されたケイカル板、そして右端が塗装されていないケイカル板です。
大平板は、セメント板ですので水分の影響でしょうか塗装が剥がれてきていますが、耐久性、湿度や熱による寸法安定性がありますので、トイレや厨房の天井に多く使用されています。
ケイカル板は、一般住宅、戸建てで多く使用されており、軒天、水回りの天井・壁の下地、浴室ユニットバスの天井・壁の下地、キッチンの天井・壁の下地、吊り戸棚の下地、雨戸の戸袋の下地など防火を目的とした建材の下地に多用されています。
ケイカル板1種は、切ったり割ったりするだけで、簡単に発じんしてしまいます。 古い建材の中には角閃石(棘状で危険な石綿)アモサイトが含まれている場合があります。 簡単に発がん性の高い石綿を吸入してしまいますので、注意が必要です。
石綿含有ケイカル板第1種の特別作業措置義務
今回の法令改正により、石綿含有ケイカル板1種は、除去時に切ったり破砕する場合は、飛散防止のための隔離養生が必要となっています。
石綿アスベスト事前調査時にも調査者自身の石綿暴露、周囲への飛散に十分な注意が必要となります。
どうか安全第一で作業をお願いいたします。
